ぎょうむにっし(仮)

消えたので【再】

0701

荻窪に住んで3年になる。あまり外には飲み歩かないので街の名物・名店は何かと聞かれると困るのだが、「荻窪ラーメンて美味しいの」と聞かれるとさらに困る。荻窪ラーメンは乱暴に言うと「あっさり醤油ラーメン」と認識しており、個人的には積極的に行くタイプの店ではないからだ。(ちなみに荻窪ラーメンブームの追い風になったのは愛川欽也らしい。)

・かく言うぼくは八王子出身であり、この話になると「八王子ラーメンも一緒じゃないすか」などと言われる。確かに、玉ねぎの乗ったラーメンは当たり前にあり不思議ではなかった。「みんみん」や「弘富」、「吾衛門」と言ったラーメン屋は格別であり学生の頃通った名店である。

・しかし、八王子には「壱発ラーメン」、惜しまれながら閉店した「とん八」、「麺龍」と言った”麺カタこってり”の店や、「九州ラーメン桜島」「らーめん御殿」といったラーメンショップが点在する。特に桜島はラーメン1杯500円、御殿はラーメン1杯450円(当時の価格だが、今でも500円)と言う価格帯であり、中高生の頃はよく食べていた。今でも八王子には諸用で月一回帰るのだが、御殿は必ず寄っている。

・そんなティーンエイジを過ごしたぼくにとって、そんなわけで「あっさり醤油」のイメージがある荻窪ラーメンは敬遠していたが、今日食べた荻窪ラーメんは不思議とスープまで飲み干してしまった。たまに行く店だったのだが、とてつもなく美味しく感じたのだ。この体験を再現するためにメモをしておくと多分こうだ。肉体労働や運動で汗をよくかいたの夕方(高温多湿の日が望ましい)に、何も食べずビールを3杯ほど飲む。少しほろ酔いになる。その状況で食べると至高のラーメンに転生する。

・火照り(?)が残っているだろうからか、今見返しても非常に美味そうだ。写真は撮ってないのでこちらからどうぞ。